• 黄色のカプセルと薬を飲む男性
  • 色々な薬とカプセルを持っている人
  • 薬を持っている男性と心配している男性
悩んでいる男性

性器に発症する感染症は、従来は性病と呼ばれてきましたが、最近ではSTD(性感染症)との範疇でアプローチするのが一般的です。そもそも性病という呼称は昭和23年制定の性病予防法に由来します。古典的な性病の定義では、淋病に梅毒やクラミジア感染症などを指していました。しかし性行為を介在して感染症を引き起こす原因菌は、これらに限定されるものではなく、最近ではB型肝炎も性行為を介して感染する点に注目が集まっています。

そこで性行為にまつわりうつるリスクのある病気を広汎にとらえる、STDという概念が一般的になってきました。この範疇で解すれば性行為を介して寄生するシラミ類もその一種と把握することになります。

それでは具体的にどのような経路を介してうつっていくことになるのか。古典的な性病の認識では男女間の膣性交を前提にしていたのは明白です。膣性交が典型的な感染経路と認識されてきたのは、原因となる細菌やウイルスが、精液や膣分泌液に大量に含まれていることが多いからです。しかも性器粘膜では水分も体温も湿度も揃っているので、微生物にとって繁殖するのに格好のコンディションを提供します。

さらに皮膚には表皮には角質層が存在しバリア機能が存在しているので、キズなどが無い限り角質深くに浸透するのは容易なことではありません。皮膚では多少の接触があっても跳ね返すことが出来ます。これに対して粘膜には角質に相当するものが存在しないので、著しく無防備です。そのため一回きりの性行為でもSTDはうつってしまう可能性が十分ある訳です。

しかしながら感染粘膜との接触という性行為の一面を取り上げてみると、同じような状況が現出するには必ずしも膣性交に限定されるわけではないことが明らかになります。具体的には肛門性交やオーラルセックス、口腔の状況や微生物の種類によってはディープキスですらも感染するリスクを抱えています。

最近では性風俗産業が普及し、旧来の店舗型だけでなく無店舗型の性風俗店も増加しており、そこを舞台に展開されるオーラルセックスの数々がSTDの深刻な感染原因となっていることが明らかになっています。この傾向に拍車をかけるのはSTDの複数の種類の疾患が、感染してもほとんど目立った自覚症状がなく経過することが良くある、と言う事実も指摘することが出来るでしょう。

STDは相応の性的接触を持つ限り、誰にでもいつでも罹患するリスクを抱えているわけです。